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20th Anniversary Special - 20周年記念特別対談

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鎌田和彦×工藤公康 対談
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20周年記念 二十一世紀倶楽部会員 特別対談

■二十一世紀倶楽部20周年記念コメント

指示待ち世代とどう接していくか
鎌田: 工藤さんは何度かチームを移られていますが、その都度、意識されていることはあるんですか。
工藤: どのチームでも、成績を残さない限りはお前のことは認めないぞ、という空気は感じましたね。
だから、存在意義を自分で出さなくてはならないとは思っていました。
ただ、僕は一人でいるのが嫌いじゃないんで、そういう意味でのストレスはなかったです。
考えるのは、やっぱり野球のことです。
調子が悪くなったらどうしようかと考えたり、若手について、あいつはこうしたらもっとよくなるのに、何でやらないんだろう、とか思ったり。
それ以外にも一人でぼーっと若手の練習を見ていたりしますよ。
鎌田: 今の若い選手についてはいかがですか。
工藤: 概して目的意識が低いですね。
お前、練習を嫌々やってないか? って言うと、投げないと怒られちゃうんで、って返ってくる。
今それをすることが何かプラスになるのか? と聞くと、わかんないっ す、っていう子が多い。
わからないのに何でやってるんだ、と聞くと、メニューに書いてありますから、と。
自分でどうしたらいいかわからない選手が多いから、指導者の力ってこれからますます大切になってくるんじゃないでしょうか。
鎌田: なるほど、その通りですね。
工藤: 謙虚な野球選手って成功しないから、誰でも天狗でいるのが当たり前なんです。
でも、最近の子って極端に天狗になりすぎるし、反動で落ち込むときもひどい。
そういう波がすごく大きくて、ちょうど小さい子供を相手にしているような感じです。
与えてもらうのが当たり前になっていて、ひたすら待っているだけ。
結局、クビになって初めて現実の厳しさを知って、涙を流すわけですよ。
もうこの世界に26年もいますから、最初は同情もしてましたけど、今はかける言葉も変わってきました。
対談風景
夢は子供たちのためのアカデミー
鎌田: これからのことで言えば、メジャーリーグもお考えですか?
工藤: 行きたいですね。
なぜかっていうと、日本の野球は見飽きたというのもあるんですが(笑)、メジャーの選手育成、心身のケア、モチベーションアップのためのサポートとか、日本との違いを見てみたいんです。
向こうに行った選手は、移動はきついけどメジャーはいい、って言う、その部分を知りたいですね。
鎌田: その後の道としては指導者ですか。
工藤: いや、指導者になりたい、解説者になりたいっていうのは、ないんです。
先ほどの話じゃないですが、今の子たちって答えをもらうのを待ってるようなところがあるんで、自分で目標を持ち、挑戦していくようになってもらいたいと思うんです。
講演に行って、子供たちに「夢を持っていますか」と聞くと小学生は全員手を挙げるんです。それが中学生では3分の1で、高校生は5分の1。
恥ずかしいというのもあるんでしょうが、ただ、自分に限界を感じている子供が増えているのは事実だと思います。
それはたぶん周囲の大人がそうさせてるんですよ。
だから今僕が考えているのが、子供たちを元気づけて輝きを放てるようにしてあげられるアカデミーのようなものなんです。
鎌田: アカデミーですか。
工藤: そうなんです。
輝きを放つには健康であることが前提ですから、いつでも気軽に遊びに来られるようなアカデミー。
今はちょっと遊びたくても場所がないし、あっても予約が必要だったりします。
本来子供たちは、もっともっと能力があって輝いているはずなのに、周囲の環境がそれを狭めていたり、大人が敏感に感じ取って自制したりするんです。
だから、全国の廃校とかを開放して遊び場にしたっていいでしょう。
そういうアカデミーを全国に作っていきたいと考えています。
鎌田: 素晴らしいですね。
工藤: 今は野球教室や講演で全国をまわってそういう夢を訴えています。
一人でも多くの人に理解していただけたら、うれしいですね。

※この対談は、インテリジェンスのサイト内コンテンツ『新時代キャリア考』より引用・抜粋したもので す。紙面に掲載されなかった内容は http://www.inte.co.jp/career/index.html

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